PIIK 「2019年交流新年会」参加報告

2019年1月25日に開催された、関西ものづくりIoT推進連絡会議(略称=PIIK)
の「2019年交流新年会」に、JASIPA関西支部は会議メンバーとして参加いたしました。

 

「関西ものづくりIoT推進連絡会議」は、関西におけるConnected Industriesを推進するため、近畿経済産業局次世代産業・情報政策課が中心となって、関西の主なIT関係団体や電気電子関連団体等が一堂に結集したもので、2017年8月に発足、現在我々JASIPA関西支部をはじめ、18団体が参画し、様々な活動を行ってきています。

今回の「2019年交流新年会」は、本連絡会議での取り組みをより一層深化させるために、18団体の枠を超えた個々の方々の人的ネットワークを拡大するとともに、2025年の大阪万博に向けて、関西のConnected Industries を我々が推進してゆくという熱い思いを共有するため、開催されたものです。
各団体の役員の方から、新人・中堅の方々まで広くフランクな交流を進めてもらうことが大きな目的となっています。

■日時:2019年1月25日(金)
18:00~20:00
■会場:中央電気倶楽部 大ホール
(大阪市北区堂島浜2-1-25)
https://www.chuodenki-club.or.jp/
■定員:300名

 

大変にぎやかな会となり、来場者のみなさんは相互に活発に情報交換を行っておられました。まさに今熱い関西の勢いを感じられる会合になりました。これで2025年の大阪万博がますます楽しみになってきました。

 

 

以下は、今回の会場にまつわる余談です。

会場となった中央電気倶楽部は、レトロな趣のある重厚な建物で、これだけでも一見の価値があります。大変興味深い建物だったので、少しネットで調べてみたので以下に紹介しておきます。

この建物は倶楽部建築として設計され、談話室、図書室、食堂、特別室、娯楽室、バー、大会堂などがあります。大阪の現存している倶楽部建築といえば、大阪倶楽部と綿業会館が有名ですが、この建物も小ぶりながら同様に見事とされています。

中央電気倶楽部 1930(昭和5)年
設計 : 葛野壮一郎(葛野建築事務所)
施工 : 大林組

 

初代の建物は倶楽部発足時の1914年に竣工されますが、原因不明の火災により焼失し、1916年に2代目が建設されます。しかし利用者増加により手狭になったことから、隣の土地を買い増しして、1927年に新館として着工し、1930年に完成したのが現在の建物の大元で三代目となるようです。さらに昭和39年(1964)、創立50周年記念事業として、増築が決定され、1965年11月竣工、現在に至っています。幸いなことに戦火は免れたようですが、戦時中の昭和19(1944)年に海軍に徴用され、さらに戦後は連合国軍に接収され機能は一時停止しました。その後、昭和27(1952)年1月に全面返還されるまで、倶楽部としての活動は大きく阻害されていたようです。

この建物を運営する中央電気倶楽部(ちゅうおう・でんき・くらぶ)は、ここに所在する社団法人です。
大正3(1914)年に当時の大阪電灯(株)社長 土居通夫氏(大阪商工会議所会頭)を中心に、電灯、電力、電鉄、電機、電線会社等が主体となって創立されました。 平成25(2013)年11月6日には100周年を向かえた関西有数の歴史と伝統ある社交倶楽部ですが、実際にはさらにそれに先立つ設立経緯があっておもしろいです。

明治45(1912)年東京中心の日本電気協会(東京)に反発した関西支部が、大正2(1913)年分離独立し、日本の中央であるとして、大阪に「中央電気協会」を設立しました。同協会が大正3(1914)年11月6日「関西電気倶楽部」を創立し、会館の開館式を挙行したことに始まります。(この11月6日が創立記念日)
翌年の大正4年「中央電気倶楽部」に名称変更(初代理事長 土居通夫大阪電灯(株)社長)。だそうです。

大阪人の反骨精神ここにあり!ですね。

 

 

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